『研修は、実践の線上にある機会』である。を考えてみる。

弊社企画の研修では、事前に学びたいことを記載していただいております。

そこで毎回、気になることの1つに”研修効果の即効性を求められていること”が挙げられます。

「現場で活かせる研修を企画して欲しい」
「具体例が欲しい」
というご意見の多さから、課題意識と、改善への意欲をうかがう反面、変化を起こすのは受講生自身であり、日々の保育からこそ、自園の具体策が見つけられるものだ。という、弊社のスタンスを確認させられています。

ここで少し考えてみたいと思います。
『食べること』を楽しみとしている、30代の女性が2人います。

*Rさんの場合*
美味しいものが食べたくて、ネットで見つけたレストランに行く。
ネットで見た人気のメニューと、今日食べたい物を注文した。
楽しく、満足できる時間を過ごし、対価を支払って帰る。
次の日職場で、美味しかったという話題で盛り上がり、SNSで投稿する。
そしてまた、新しい店を探す。

話題作りと、その時の満足には十分ですね。

*Sさんの場合*
ペペロンチーノが好きで、週に1回は料理して、食べることにしている。
季節の味を取り入れてみたり、もっと美味しく作るにはどうしたらいいかを、毎回模索している。
料理本や、サイトでも情報を集めて、アレンジを加えていることは楽しいが、進化しているように感じる日もあれば、空腹を満たすことになる日もある。
ある日友達から、ペペロンチーノ専門のお店があることを聞いた。
早速、お店に行ってみた。
入り口には、20種類を超えるオリーブオイルの瓶が飾られている。
ペペロンチーノが好きと言いながら、素材の中で大きなウェイトを占める”オリーブオイル”にこだわっていなかったこと気付く。

写真付きのメニューを眺めていると、これまでの試行錯誤が浮かんできた。
同じ素材でも、切り方が違うものもある。
ベーコンも、薄切り、ブロック、厚切り、生ベーコンと、選べるようになっている。
初めてということで、一番シンプルな、『ニンニクとパセリと鷹の爪』だけのものを選んだ。

注文が済んだ。
店を見渡しながら、ここの店主はどうして『ペペロンチーノ専門店』を出したのかが気になった。
パスタが茹で上がった時の、ふわんとした熱気がテーブルまで届いた。
キッチンから、音が聞こえる。
茹で上がったパスタが、オリーブオイルに絡んで、ツヤが出ている頃かな。
あと3分も待てば、ご対面だ。

もちもち感の伝わるパスタが、白いお皿に綺麗に盛られて出てきた。
巻かれているパスタをほぐし、味が馴染んでいそうなところから食べることにする。

うん!美味しい。
ニンニクは、みじん切りとスライスの2種類が使ってある。
風味がそれぞれに違うけれど、ニンニクの種類も違うのか?

もちもちした太めのバスタだと、パスタ麺を味わっている気分になる。
細めのパスタが好きだと思っていたが、シンブルなペペロンチーノの場合は、パスタ自体を味わうつもりで作るのもいいな。
そうなると、家にあるいつもの麺では物足りないな。
次の休みに、イタリアンの食材屋さんに行ってみよう。

あっという間にお皿の底が見えてきた。
デザートとコーヒーも頼みたいところだが、口の中に広がっているこの味が消えないうちに、家に帰ってメモしなきゃ。
おっと、その前に、店員さんにニンニクの種類を聞いておこう。

SさんもRさんも、『食べること』を楽しみとしている、30代の女性です。

これを、『研修』『仕事』に置き換えてみると、どうでしょう。
楽しみ、と、仕事は違う。という声も聞こえてきそうですが、ここでお伝えしたいのは『向き合い方』なのです。

『研修』を、一時的な気休めに使っているとしたら、その時間、椅子を温めているに過ぎません。

「誰か」が、「何か」を変えてくれる。
その「誰か」を、「何か」を探し続ける日々で良いのでしょうか。

繰り返しになりますが、研修は『研修は、実践の線上にある機会』です。

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